コロンビアの首都ボゴタ

コロンビアという国名は、アメリカ大陸を発見したクストーバル・コロン(コロンビア)に由来しています。コロンビアは「コロンの土地」を意味しています。そしてコロンビアの首都はボゴタで、南米大陸ではブエノスアイレス、サンパウロに次ぐ南米大陸第3位の都市です。ボコタは東をアンデス山脈の東コルディレラ山地に阻まれていて、西にボゴタ川が流れる山間部を南北に都市が発達しています。赤道に近いにもかかわらず、標高が高いため高山気候となっているため年間通じて穏やかな気候になっています。内陸部に位置しているため、一日の気温の差が非常に大きくなっています。

コロンビアの主要な都市は、首都でもあり特別区域でもあるボゴタ、メデジン、サンティアゴ・デ・カリ、バランキージャ、カルタヘナ、ブカラマンガ、ククタがコロンビアの主要都市になっています。

ボゴタ

スペインから独立した後の1920年代前半まで目立った産業はありませんでしたが、1920~30年代になり外国資本の流入によりコーヒーの増産、鉱工業、製造業などが発達しました。ボコタへは農村部からの移住が増加しています。2003年から06年のGDPの伸びは毎年10%を超えている一方で、非雇用率も11%に達しています。

歴史

1538年にスペインからやってきた若い弁護士のゴンサロ・ヒメネス・デ・ケサーダによって、先住民族チブチャ族の地に創設されました。当初はサンタ・フェ、またはサンタ・フェ・デ・ボゴタと呼ばれていました。

ボゴタという名前の由来は、原住民のムイスカ族系のバカダ族に由来しています。1549年にはは司法・行政・立法を司った王室機関でもあるアウディエンシアが置かれて、ボコダは地方の政治の中心にはなりましたが、ボゴタが行政都市として重要性を持つようになるのは1717年にヌエバ・グラナダ副王領が創設されて、ボゴタにその首府が置かれてからのことです。

1810年7月20日に副王が追放されて、クリオーリョによる政権が誕生しました。これから後に、内戦やスペインによる再征服を経てから、1819年8月7日に市北部のボヤカにおいてシモン・ボリバル率いる革命軍がスペイン軍を破って、サンタフェ(現:ボゴタ)へ入城します。これによりボゴタは解放されることになり、南米北部はグラン・コロンビア共和国として独立を果たしました。市名をボゴタへと改称したこの街は、中央集権的な政権を望むボリバルによってグラン・コロンビアの首都が置かれましたが、同国はベネズエラ、クンディナマルカ(コロンビア)、エクアドルの3州が対立して1830年に崩壊したため、ボゴタはコロンビアのみの都となりました。

その後はボゴタは行政都市として発展していきましたが、コロンビアは地形的な要因で地方の力が強くなっているため、「コロンビアは地域主導の国である」とまでいわれるほど、各地域ごとの対立が強くなっています。そして保守派と自由派の対立も頻繁になっていることからしばしば内戦が起こり、ボゴタの中央政権の力は弱くなっているため、ボゴタの発展はごくゆっくりとしたものになぅていました。

それでも1920年代に入ると工業が興ったため、次第にボゴタは大都市として発展していきました。しかし、保守派と自由派との対立は収まらなかったため、1948年にはボゴタ市長もつとめた自由党党首ホルヘ・エリエセル・ガイタンが暗殺されたのをきっかけに「ボゴタソ」と呼ばれるボゴタ大暴動が勃発します。この大暴動では1500人から3000人が死亡しただけではなく、この「ボゴタソ」の混乱は地方にも波及していき、「ラ・ビオレンシア」と呼ばれる内戦状態へと突入しました。

この「ラ・ビオレンシア」と呼ばれる混乱は、1953年に軍事クーデターによってグスタボ・ロハス・ピニージャ将軍が政権を握ることで終息しました。1958年には保守党と自由党が交互に政権を握る国民協定が成立しましたが、この国民協定は選挙を無意味なものとしただけではなく、政治からはじき出された左派勢力は反政府勢力としてゲリラ戦を展開していきました。

そのため、テロや誘拐が多発するようになったため、ボゴタの治安は急激に悪化しました。さらにこの混乱によって1980年代から麻薬カルテルが急速に力をつけたため、ボゴタでもテロを起こして政府と戦闘を行っていきました。いっぽう、ボゴタだけではなく他の地方でもこのような混乱は起きているため、こうした混乱を避けるために、ボゴタといった大都市圏へと流入する国内難民が急増しました。さらには、ボゴタの経済成長に伴いコロンビア国外からの移住民にコロンビア国内からもボゴタへ移住する人たちも増えたため、ボゴタの人口は急速に増大しました。「ボゴタソ」以降、コロンビアは1960年代から内戦が本格化したこともあり、麻薬カルテル撲滅戦争などを経た後、いまでもコロンビアでは内戦が継続しています。