2021年第93回アカデミー賞特集

第93回アカデミー賞(2021年)の授賞式が米・ロサンゼルスで行われました。近年は、多様性の欠如が指摘されていましたが、今年のアカデミー賞では、注目に値する初の試みがいくつか行われました。作品賞に黒人だけの製作チームがノミネートされたのは初めてのことであり、主演女優賞にはアジア系の俳優が2名、監督賞には女性が2名ノミネートされました。受賞者が発表されたとき、歴史的快挙に多くの人の感動を呼びました。

クロエ・ザオは、女性としては2人目となる最優秀監督賞を受賞。彼女の作品である『ノマドランド』は、このアカデミー賞最大の賞である最優秀作品賞も受賞しました。

しかし、最優秀作品賞は従来とは異なり、最後に授与されるものではありませんでした。その代わり、主演女優賞と主演男優賞のノミネートの前に授与されました。なぜアカデミー賞の運営側がこのような動きをしたかどうかは不明です。

日曜日、「マ・レイニーのブラックボトム」のヘアスタイリングとメイクアップチームの3分の2を占めるミア・ニールとジャミカ・ウィルソンが新たな歴史を作りました。彼女たちは、最優秀メイクアップ・ヘアスタイリング賞にノミネートされた初の黒人女性であり、受賞した初の黒人女性でもあります。

最優秀アニメーション作品賞を受賞した『ソウルフル・ワールド』は、ピクサーが初めて黒人の主人公を起用した作品でもあります。ユン・ヨジョンは、4つの演技部門のいずれかで韓国人俳優として初めて賞を獲得しました。ユン・ヨジョンは、リー・アイザック・チョン監督の「ミナリ」の演技で、最優秀助演女優賞を受賞しました。

なんといっても今回の最大のサプライズは、アンソニー・ホプキンスが、故チャドウィック・ボーズマンを抑えて最優秀男優賞を受賞したことでしょう。今年、ボーズマンは、批評家チョイス賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞で、死後に最優秀男優賞を受賞しました。

またNetflixが、「マ・レイニーのブラックボトム」の2つ、「Mank/マンク」の2つを含む7つの賞を獲得し、最優秀実写映画賞、最優秀短編アニメーション賞、最優秀ドキュメンタリー賞に個別にノミネートされるなど、受賞式で圧倒的な存在感を示しました。2位のディズニーは、『ノマドランド』の3つと『ソウルフル・ワールド』の2つを含む5つの賞を獲得しました。

授賞式自体は、ゲストにとっても、自宅の視聴者にとっても、よりパーソナルなイベントとなりました。今年の授賞式は、新型コロナウイルスの影響によって渡航制限や自粛期間が続いていることから、ソーシャルディンスタンスの必要性が求められたため、多くの場所に分散して開催されました。

式の重要な舞台となったユニオン駅では、一度に集まる人数を制限するため、ゲストが代わる代わる出入りすることに。こういった「制限」のせいで、まるで映画のキャストのように見られることもありました。ノミネート候補者たちは、撮影時にはマスクをしなくてもよかったのですが、カメラに映らない際にはマスクを付け直さなければなりませんでした。

今年のアカデミー賞は、グレン・クローズが『Da Butt』を踊るなど、いくつかの面白い場面もありましたが、ほとんどが賞そのものを重視したシリアスなものでした。新型コロナウイルスの制限措置のせいで、プレゼンター同士の掛け合いはなく、ほとんどの賞が一人で授与されました。実際、例年と異なり、ネタの掛け合いやプロジェクションは行われませんでした。授賞式が始まる前に、レッドカーペットに到着したゲストに向けて、すべて